物資を運搬したい!という声をたくさんいただき、ありがたいと思います。
新規部隊を結成して、被災地の最前線に物資を届けるみなさんには、
おれがいま預かっておる義援金をお渡ししたいと思ってます。
義援金に当ててもらえる経費は、
(1.レンタカー代 3万)
2.ガソリン代 2万
3.高速代 2万
4.物資代 13万
__________
合計 20万円
(まだ変更するかもしれないので保留。レンタカー代はナシになる方向で。
クルマを出せるヒト、クルマを借りれるヒトだけに部隊を結成してほしいです。
前回うちの団長のときにレンタカー代を出しましたが、やっぱそのカネを物資にまわせば
もっとよかったといま反省しておりやす。)
余ったお金はまたNFK基金のほうに振り込んでいただければけっこうです。
自分らのための食料は自腹でお願いします。
次、どんな物資を買えばいいのか。
実際に運んだおれの経験を言わせてもらうと、
場所とタイミングで要求される物資が違ってくるので、なかなか説明がむずかしいのですがやってみます。
まず、物資を絞る。
こないだなぼすけさんとだいすけといっしょにいったときは、
「オンナコドモ救援作戦」と銘打って計画をたてました。
そのときに仕入れたのは
1.生理ナプキン サラサーティみたいなやつ。
これは、現地では風呂が入れない人たちにとってとても役立つものだそうです。
2.下着 パンツ 肌着なんかもいいかも。ユニクロが安いです。
3.ミルクやおむつ
これはけっこうむずかしいのです。なぜならあまり赤ちゃんがいない。
すでに避難されてて被災地にいないという赤ちゃんが多いんです。
でも、必ず、いるところにはいるのです。そして、そういう人たちにミルクやおむつがないと
ほんと、生死にかかわってくるのです。実際餓死した赤ちゃんがいたそうなので。
ですから、ミルクは必ず買ってってください。そして、困ってるお母さんを自力で探してください。
4.飴ちゃんやチョコレート
アソートで袋に入ってるやつを大量にいろんな種類をゲットしました。
それらをコンビニ袋の中にブチ撒け、子供を見つけるとガサーっと両手にいっぱい、ポッケのなかにも
たくさんいれて配ってました。すごい喜びます。大人もコドモも。
あげるときはケチケチしないで大量にあげてください。
5.ウイダーインゼリーやカロリーメート
水や電気が来てないところだと炊き出しができないのと、ヒトと分け合うときに喧嘩にならない
ということで成田さんにアドバイスもらったのがこれら。
箱買いしてください。重要なアイテムです。
6.豆乳とかの小さい牛乳パックを大量。野菜ジュースとかの紙パックの小さいやつ。
これはジョイトイとマックス団長が配ってるのを見てたけど、
喜ばれるし、配りやすいのでオススメアイテムです。
場所、タイミングによっては要求される物資がつねに変わります。
逆に、これしかもってない!というように物資を絞ってピンポイントでそれらを配ることができれば
いい結果につながります。
現地のヒト、とくに気仙沼のヒトは必ず、
「いえいえいえ!わたしはだいじょうぶです!ほかに困ってる方に渡してください!」
と最初強くこばまれます。
でも、そこでだまされてはいけません。そのヒトは本当はとても困っていて、ノドから手がでるぐらい
物資がほしいはずなんです。
水を一本渡して、もういいです!もうけっこうです!といわれても、さらにもう一本あげてください。
はじめて被災地に行かれる方は、とても不安でしょう。
どこに配ればいいのか?ダレに配ればいいのか?
情報はどこからいれればいいのか?
おれたちNFK部隊が経験したことを話すと、
まず、優先順位を決めます。
それは部隊によったり作戦によったりしますが、
とりあえずここはおれらの経験を話すと、
1.物資が届かない孤立した村や家
2.コドモを町でみつけたらそこで停まる。
3.保育園や幼稚園などが避難所になっているところ。
4.配るだけ配って残ったモノや、大量の下着なんかは大きな避難所に持っていく。
情報収集は、現地で被災者のヒトと直接話して、
「あそこは特にひどい。」とか、「あそこの避難所には物資が届かない」などの情報を仕入れるのが
いちばん確実だと思われます。さらに、現地のヒトをクルマに乗せて案内してもらうという手も
いいかもしれません。
タイムスケジュール。
普段普通に会社員をされている方がほとんどだと思われます。
で、ここでもまた自分の経験を書かせていただきます。
土日休みの場合。
金曜日の仕事が終わり次第、物販運送車を用意し、夜の9時か10時まで開いてるドラッグストアに
駆け込みます。
そこで物資を調達。閉店になるまで買い込みます。
そして、夜の11時を目途に出発。出発地によりますが、だいたい東北に近づいて仮眠を取ることを
オススメします。
ガソリンの中継地点をあらかじめ決めておかないと遭難する可能性が大です。ほんとにやばい。
たとえば、気仙沼で活動をされようとするのであれば、
東北道長者原SAの時点でガソリン満タンでなければなりません。
石巻での活動をされる方であれば
東北道菅生SAの時点で満タンでいなければまず救援活動はできないと思ってください。
もしほかにもっといいタイミングでの給油地点があったら教えてください。
そして、5時に起床、被災地へと走りだします。
場所にもよりますが1時間2時間走れば被災地のど真ん中まで行くことでしょう。
そこで、まず、目の前の光景に圧倒されてください。 そして、なぜ、自分がいまここにいるかをもう一度再確認してください。
自分の使命はなにかを。
だいたい老人は早起きですので、町にちらほらと被災地の方の姿が目に付きます。
そこで、もう物資を配ってもいいですし、情報収集するのもいいと思います。
そうして被災地、避難所、保育園幼稚園巡りをしていると、あっというまに時間が過ぎていきます。
そこで自分の出発地との距離と時間を逆算して、タイムリミットをつくるといいです。
たとえば、東京に戻るのであれば2時には必ず気仙沼を出たいところ。
途中のSAでガソリン渋滞にハマることを考えたらこのぐらいの時間に出ないと日帰りはムリです。
そうすると、日曜日は一日ゆっくりカラダを休めることができ、月曜日からの業務に支障がでにくいように
なると思います。
救援活動、思ってるよりも体力的にかなりツライものがあります。
まず、被災地が遠い。そして、初めて体験したりすることによるストレス。
日曜日はゆっくり休まれることをオススメします。
そして、絶対にひとりでは行かないでください。いけないことはないのですがムリが生ずる場合があります。
最悪の場合、居眠り運転して事故をおこしかねないので、
ファントム部隊では原則的ひとりでの活動される方には支援しないというふうに
おれは勝手に考えております。
最低ふたり、ベストは3人です。
そして、活動中の間は、必ずひとりはその活動の内容の記録を取ってください。
これは救援部隊の規則にしたいです。
もとやんこと 臼井秀之 090-4964-2358 maguro999@hotmail.co